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高山事件資料集

●ご遺族から「風待ち」への書き込み。
2002年3月 4日
2002年3月18日
2003年1月20日
2003年1月31日

2003年2月18日

2002年3月4日

「風待ち」に和泉さんのおねえさんからの書き込みがありました。
JHFや大会関係者からアナウンスされた情報しか知り得なかった私たちにとって、
ご遺族が訴訟に至る、なるほどと思える事情が明らかになりました。

*訂正の物も含めて、原文のまま転載させていただきます。(一部、改行変更)
  (掲載順序を変え「vol2訂正版」を2番に変更)

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高山ホルンバレーカップvol1 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 3月 4日(月)18時33分22秒

一 私は、今回、特に「(ーー)さんのご意見に思うこと 投稿者 古参フライヤー 投稿日
 1月18日(金)18時02分12秒」 さまに、感謝の気持ちを伝えたくて、投稿いたしました。
と申しますのも、私はあの事故でたった一人の妹を亡くした姉であります。
私の両親は、1997(平成9)年5月17日高山ホルンバレーカップに参加し、 亡くなった妹の事故に関して、
現在東京地方裁判所に訴えを提起しており「風待ちホームページ」をいつも拝見いたしております。
その為当然のことながら、妹が生前親しくお付き合いをして居りました方々とは立場を異にすることとなり、
事故に関する正確な情報がなかなか入手出来ない状況にあります。何方かは存じませんが、
ご親切に妹の事故についての、最新で正確な情報をお漏らし下さったことに心より御礼申し上げます。

二 「風待ちホームページ」を利用していらっしゃる方々へ、訴訟の現況をご報告させていただきます。

1 連盟のご主張は、機体の最高速度を越える地上風が吹いている場合でも、後ろ向
   きでフルグライドの状態で着陸でき、着陸場所が須坂市のような市街地であっても
   、安全性に全く問題がなく、風速6メートルの制限は離陸場所にのみ適用あるとの
   見解を維持されております。

2 妹のパラグライダーの落下状況について、「翼が棒を縦にした状態」で閉じ
  ラインが妹を錘のようにぶら下げた状態で落下した事実を目撃した方が居られ
  、その状態が一目で分かるように、絵を書いて頂いて裁判所に提出しており、勿論
  連盟の会長さまや理事さまや安全性委員会の方々は、それをご覧になっていると思
  います。 でも、連盟の正式のご主張としては、「翼が棒を縦にした状態」になる
  ことはあり得ないというもので、「翼は紙をくしゃくしゃに丸めたような状態」で
  あったとされています。しかしこの連盟のご主張は事実に反するものです。
  何故なら、私共は、地上の目撃者の証言を基に「翼は棒を縦にした状態」になっ
  たと主張しております。連盟が提出されている参加者の供述書にも「のろし状態で
  自由落下を開始する」と書いてあります。「翼は紙をくしゃくしゃに丸めたような
  状態」であったとは書いてありません。

3 私共は、事故の原因は、妹の操作ミスであるとの説明を受けてきました。しかし、
  事実に反する説明では納得できません。素人だから、何もできない、空で起
  こったことは再現不能だからと真実に蓋をしようとする姿勢は、遺族として許すことが
  できません。

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***注!:2番目の投稿、「vol2」の訂正書き込みが有りましたので「訂正版」を2番目に掲載し、
当初の投稿は最後に、原文掲載の主旨ですが、順番のみを変えました。***
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高山ホルンバレーカップvol2訂正版 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 3月 4日(月)18時55分59秒

  さきほどの投稿文で,冒頭の部分が欠落していましたので,訂正します。文章が長く3回に分けて
投稿させていただきました。 少し読みにくいことと,思いますが・・・ 

4 両親の話では、事故の状況を説明して下さった参加者の方々は、飛行場所等について,はっきり
お答え下さった方もありましたが,はっきりお答え下されない方もあったそうです。
  両親は、参加した方々のお話を聞く度に、地図上に、参加者の位置を書き込んだ図面を作成して
おります。訴訟が進行しまして、参加者の陳述書が多数証拠として提出されています。それにより
ますと、参加者の方々が、事故を目撃された地点は、事故現場
  から数キロも離れております。常識的にはパラグライダーを見分けることはできても、妹の操作を
見ることはなかったと思えるのです。自損事故であったとの説明に疑問を感ぜずにはいられません。

5 地上風より上空風の方が風速が強く、一般的には5割増しと考えられていると主張したことに対して
は、連盟は、5割増し以上とする根拠が示されていないとして,事故発生時の須坂市の明覚山上空に
15メートル以上の北風が吹いていた事実は,ないとされています。
  しかし参加者の方々は、

イ 機首を北に向けたまま殆ど前進しなくなった。・・・潰れを防ぐため、潰れが起きやすい最大速度での
飛行を避け、やや飛行速度を落とした。そのため徐々に機首を北に向けたまま南に後退しはじめた・・・
(負傷された参加者の陳述書より)

ロ 墜落を確認後、Oパイロン上空に到達して私は、緊急に降下をして付近への
  着陸を試みるが、強風による乱流のため機体の安定も難しい状況に遭遇する。
  北風の風速は10メートルを越えてきており、二次災害を起こす可能性があり、着陸できる状態では
なかった。(参加者の陳述書より)。と述べておられます。つまり連盟は、このような参加者の供述書を
証拠として裁判所に提出されているのですから、競技会開催に
 不向きな強風が吹いていたことを認める証拠を裁判所に提出されていることになります。

6 このように、強風の吹き荒れる明覚山の麓をパイロンと指定して競技会を開始し
  たことが競技委員長の安全配慮義務に違反していることは明かと思います。
  連盟は、そのような義務を認めたのでは、パラグライダーという地形の高低さを
  利用したスカイスポーツ自体成り立たないと主張しておられます。
  しかし競技を開催する責任者に対して、豊富な経験に基づき、予見できる限度で
  前途有望な参加者を、死の危険から守る義務を負わせることは当然ではないでしょうか。
  私共は、この訴訟を提起することによって、パラグライダーという妹がこよ
  なく愛したスカイスポーツを潰そうとしているのではありません。
  訴えを提起することにより、競技大会に参加することによる死亡事故を防ぎたい
  のです。その為には過去の事故原因の究明が欠かせないという、遺族の懸命な気持
  ちを正しくご理解いただきたいのです。

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高山ホルンカップバレーvol3 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 3月 4日(月)18時36分28秒

    当日Oパイロンの上空即ち明覚山の上空付近が、危険な状態であった事実は参加
   者の陳述書により裏付けられていますし、O地点から次のパイロンであるM地点に
   到達することは、強い湿った海からの北風の為不可能であったとの趣旨を書いてお
   られる方もあります。当日は寒冷前線の通過の為、強い湿った海からの北風が午前
   10時の段階から須坂市では、吹いていたことが分かっています。

  7 連盟は、10名程の選手が牽制しあいながらOパイロン付近で飛行を続けていた
   とか、強風のため南に流された選手はいないなどとの事実に反する主張も、訴訟で
   されています。
   しかし負傷された方は、妹の事故の発生直前、機首を北に向けたまま、前進
   できなくなり、機首を北に向けたまま南に後退したと書いておられますし、事故発
   生時に、O地点から数キロ離れた地点の上空で滞空中であった3名の方が事故発生
   直後にOパイロン上空に到達された際、Oパイロン上空の状況につき、緊急に降下
   を試みるが、強風による乱流のため機体の安定も難しい状況であり、北風の風速は
   10メートルを越えて来ており、着陸できる状態ではなかったと、書いておられます。

三 投稿して下さった古参フライヤーの方は、連盟は、競技団体として安全配慮義務を
   負うと書いて下さっています。競技の外にある危険に対する配慮、競技の持つ固有危
   険に対する配慮、さちにJHFが制定するルールにより生じる固有の危険について、
   さらに危険の拡大を阻止する注意義務と危険を参加者に適合させる注意義務などがあ
   ると、書いて下さっています。ほんとうにありがとうございます。
   私共も、素人なりに、競技を開始するか、否かを決定する責任者である競技委員長
   の責任と連盟の責任とは、異なるというふうに存じております。
   連盟並びに安全性委員会が、妹の事故原因を究明するため、真摯なご努力をし
  て下さっていることに、深く敬意を表します。若くして亡くなった妹を惜しんで
  下さる姿勢に厚く感謝しております。貴連盟に対し金銭的な負担をおかけすることが
  私共の意図ではございません。しかし真実を覆い隠そうとすることは、青空に鳥のよ
  うに浮かぶパラグライダーの美しい姿にはそぐはないと思います。スポーツマンシッ
  プに反する風評に騙されたり、責任転嫁する行為に終始することなく、正々堂々とこ
  の問題に対処されるようお願いいたします。

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***注!:2番目の投稿、「vol2」の訂正書き込みが有りましたので「訂正版」を2番目に掲載し、
当初の投稿は参考資料として、こちらに位置しました。***

高山ホルンカップバレーvol2 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 3月 4日(月)18時35分31秒

4 両親の話では、事故の状況を説明した下さった参加者の方々は、飛行場所等につ
もありました。両親は、参加した方々のお話を聞く度に、地図上に、参加者の位置
  を書き込んだ図面を作成しております。
  訴訟が進行しまして、参加者の陳述書が多数証拠として提出されています。それ
  によりますと、参加者の方々が、事故を目撃された地点は、事故現場から数キロも
  離れております。常識的にはパラグライダーを見分けることはできても、妹の
  操作を見ることはなかったと思えるのです。自損事故であったとの説明に疑問を感
  ぜずにはいられません。

5 地上風より上空風の方が風速が強く、一般的には5割増しと考えられていると主
  張したことに対しては、連盟は、5割増し以上とする根拠が示されていないとして
  、事故発生時の須坂市の明覚山上空に15メートル以上の北風が吹いていた事実は
  ないとされています。
  しかし参加者の方々は、

イ 機首を北に向けたまま殆ど前進しなくなった。・・・潰れを防ぐため、潰れ
  が起きやすい最大速度での飛行を避け、やや飛行速度を落とした。そのため徐
  々に機首を北に向けたまま南に後退しはじめた・・・(負傷された参加者の陳
  述書より)

 ロ 墜落を確認後、Oパイロン上空に到達して私は、緊急に降下をして付近への
   着陸を試みるが、強風による乱流のため機体の安定も難しい状況に遭遇する。
   北風の風速は10メートルを越えてきており、二次災害を起こす可能性があり
   、着陸できる状態ではなかった。(参加者の陳述書より)。
   と述べておられます。つまり連盟は、このような参加者の供述書を証拠として裁
   判所に提出されているのですから、競技会開催に不向きな強風が吹いていたこと
   を認める証拠を裁判所に提出されていることになります。

6 このように、強風の吹き荒れる明覚山の麓をパイロンと指定して競技会を開始し
  たことが競技委員長の安全配慮義務に違反していることは明かと思います。
  連盟は、そのような義務を認めたのでは、パラグライダーという地形の高低さを
  利用したスカイスポーツ自体成り立たないと主張しておられます。
  しかし競技を開催する責任者に対して、豊富な経験に基づき、予見できる限度で
  前途有望な参加者を、死の危険から守る義務を負わせることは当然ではないでしょうか。

  私共は、この訴訟を提起することによって、パラグライダーという妹がこよ
  なく愛したスカイスポーツを潰そうとしているのではありません。
  訴えを提起することにより、競技大会に参加することによる死亡事故を防ぎたい
  のです。その為には過去の事故原因の究明が欠かせないという、遺族の懸命な気持
  ちを正しくご理解いただきたいのです。

================================================================================
*以上、「風待ち」より緊急に転載いたしました。 (4.march. 2002)
「風待ち」に投稿されたことを感謝します。ここに掲載したことで不都合が有ればお知らせください。

●私たちJHF会員にとっても、真実を隠し、責任を逃れるようなJHFで有っては困るのです!
  公正に事実を認め、全て明らかにして誠実な対応を望みます。

*大勢のフライヤーに見ていただきたい!風待ちでは書き込みが続くと後ろに行ってしまうので、
  念のため「風待ち」の、この記載の有ったページをそのまま残します。

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●ご遺族からの書き込み ? 2002年3月18日

「風待ち」に和泉さんのおねえさんから機体に関して重要な書き込みがありました。
機体のシリアルナンバーに付いている「#」に付いての質問です。

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疑問に思うことを教えてください 投稿者:姉  投稿日: 3月18日(月)22時13分00秒

疑問に思うことを教えて下さい。
妹に提供された機体についての疑問です。
連盟のご説明では、妹に提供された機体は、輸入パラグライダー登録番号PI−554 SECTOR S だったと
されています。その前提で、妹に提供された機体は、国際的に安全性が確認されていると説明しておられます。
 でも、両親が須坂署で聞かされた話では、妹に提供された機体は、SECTOR S ではなく、
SECTOR #S NO 7040975だったとのことです。
 妹の日記を調べてみると、妹は、1997年4月18日に セクターS New タイプを貸与されています。 
グライダーになれるためフライトする と記載されています。
 それが、このセクター#Sだと思うのです。だからセクター#Sは、セクターS とは、違う型のパラグライダー
ではないかと思うのです。
 それに翌年新設されたプロトパラグライダー登録制度により、プロトパラグライダーが登録されていますが、
その中には、セクターもあります。そしてセクターには、#の記号が付けられています。
   登録番号XP−003 EDER SECTOR TX #S
   登録番号XP−004 EDER SECTOR TX4 #S
   登録番号XP−023 EDER SECTOR TX #M
 このように登録番号XP−003、004、023のセクターと、登録番号PI−554、555、556の、セクターとでは、
名前は似ていても、異なる型の機体を意味しているのではないでしょうか。だから、わざわざ、プロトとして登録
されたのだ、登録する必要があったからとは考えられませんか?
 皆さんは、どうお考えでしょうか。ぜひ教えてください。
 また、SECTOR#Sについての商品説明を見た方がありましたら、ご一報下さい。販売用のパンフレットには、
セクターXSは発見できますが、セクター#S はなく、従って、セクター#Sの詳細を知ることが出来ません。
何方か、セクター#Sを、購入なさったご経験がおありでしょうか、また商品説明などをご存じでしたら、
ご一方いただけるとありがたいのです。

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*当時、市販機のセクターには「#」の付いた機体はありません。
恭子さんの乗った機体はJHFの認定したJHSC登録機であるとの被告側の主張が崩れました。

●機体に付いての資料をまとめました。

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●ご遺族からの新たな書き込み。 *2003年1月20日
*おねえちゃん 様 この場に転載させていただきました。
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高山事件について その1 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 1月20日(月)22時29分53秒

パラグライダーを愛する皆様へ。
私は以前、亡き妹和泉恭子の事故について、投稿させていただいた者です。
遺族として、皆様に、現在の状況をご報告し、いろいろ教えていただき、またご指示をお願いできたらと思い、
再度
投稿させていただきます。この掲示板を利用させていただきますことを、お許しくださいますようお願いい
たします。私ども遺族はパラグライダーについての知識はなく、妹の操作ミスであったとする説明に、「あんな
慎重な妹がムリをするはずがないのに・・・」という思いでいっぱいでした。
彼女の遺品を整理しておりました際、彼女の手紙の下書きを発見いたしました。そこには、自分はアエロタクト
にとって何であるのか?イーデル社製のパラグライダーに、今でも乗り続けているのはどういうことなのか?とい
う悩みが書かれていました。提供されている機体には乗りたくない、・・という趣旨でした。
ここで、妹が書いた手紙の一部を紹介します。---------------------------------------------------
「今までずっとイーデル社のグライダーを提供してもらい、競技に参加してきましたが、今年2月の話の後、自分
の中でこれからはNOVAのグライダーでがんばろうと決めていたが実際またイーデルのグライダーに乗っている
ことにとまどいがあります・・・略・・イーデルへの愛着心がまったくなくなった訳ではありませんが、やはりあのよう
な出来事があった以上、気持ちとして今ひとつすっきりしないものがあります。」
------------------------------------------------------------------------------------------
気象のこと、競技方法のこと、機体のこと、と調べていくうちに、特に機体のことにつき、驚くことがつぎつぎに
判明しました・・。
そして、何も知らないで、純粋無垢な気持ちで、パラグライダーを心から愛していた恭子のためにも、また、これ
からの、パラグライダースポーツの健全な発展のためにも、先ず何よりも、フライヤーの安全が最優先でなければ
ならないのに、何かおかしい! 恭子の死を無にしてはいけない、と思うようになりました。「操縦ミスで墜落」とさ
れ……恐らく生きていたら、そのような汚名が着せられていることに、本人が一番憤り、悲しんだに違いありません。
それも何年もの間、使い慣れたはずのセクター機でだなんて……。でも事実は違っていました。恭子は、ラインが
それまでのセクター機よりも10本以上も少なくて、スランッテドリブと言われる、それまでとは全く違う翼構造になった
セクター#S機という機体に乗せられていたんです。
恭子は事故機の前にも、セクターDHVバージョンという機体を提供されています。それが、あまりに翼がつぶれるの
で、使用するのを取りやめています。クレームも申し出たのですが、長年のお知り合いの方が自分でテストして「大
丈夫。なんでもない。」といわれたようです。でも……パラグライダーは、翼の大きさに対して搭載重量が軽すぎると
危険だそうです、翼の内圧が不足して、硬さが不足するとか……で、妹は一寸試乗しただけで乗るのを止めました。
そしてセクター機に乗っていたんです。そして、これでおしまいにしてくれたらよかったのです、安全なセクター機で
十分だったのです。
だのに、……そして、世界戦用の機体だよといわれて、また別のプロトタイプ機つまり事故機を提供されたんです。
そういって渡されたから、妹が乗るようになったんです。機体は、DHVとか、SHVとか、どの検査機関にも合格してい
ない機体だったのです。どんな重量で乗ったら安全なのかもわからない機体だったのです。一応風速7メートルとか
いてありましたが、あんなに強い風が吹く中での大会であったため、翼がつぶれたんだと思います。そして、どうする
こともできず……、頭を下にして、翼は棒のようになっていたそうです。空中で翼があんな風につぶれるなんて。本当
に無念であったと思います・・・。そして、原村の自宅には、マニュアルやカタログ等は何一つありませんでした。機体
だけわたされていたのでしょうか?そして、機体や恭子が身につけていた計器類も、私ども遺族の知らない間に、一
切合財すべて焼かれてしまいました。
恭子が少しばかり大会で良い成績を収めたばかりに、目をつけられ、言葉巧みにチームに誘われ、機体を提供され
て、日本人女性の軽量フライヤーを獲得するための商品開発の実験台にさせられていたのです。恭子はテストパイ
ロットではありません。恭子は建築設計士の仕事をする傍ら、趣味でパラグライダーをやっていた普通の女の子なの
です。妹は生身の人間です。それこそ、人体実験されたとしか思えません。

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高山事件 その2 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 1月20日(月)22時34分43秒

考えてください。人の命は一つしかないのです。上空千数百メートルというところを時速50キロものスピードで飛ぶ、
しかも布1枚で・・エンジンもなく、風を読みながら・・・。そんな競技ですね、パラグライダーは・・。その命を預ける、
もっとも重要で、もっとも信頼するしかない、機体というもの、その機体に裏切られたとしたら・・・。裏切ったのは機体
ではなく、「安全である!から大丈夫!」と偽った人間です。あなたは、日ごろ信頼してパラグライダーの操縦を教わ
って、脱出方法など教えてもらっている人から渡された機体が誰も試したことのない、誰も乗ったことのない新型の
試作機体だったと知ったら?軽量のテストパイロットが居ないから、誰も試していないその機体に乗せられて、本人
は知らないまま試されていたと知ったら?
しかも、相談しても大丈夫だといわれて、不安を抱いていたのに・・・。悩んだ挙句、断ったのに!

妹は連盟が公認した、いわば公式の試合で墜落しました。競技大会を公認したら、公認大会監督責任はないので
しょうか?なぜ風が強くなった時点で競技を中止にするよう規制しないのでしょうか?

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高山事件 その3 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 1月20日(月)22時35分44秒

その後、チームメートの方々は、一度もお墓参りに来られたことはありません。
墜落してしまったことは、彼らにとって「実に迷惑なことだった」とのことです。危険なスポーツだ!というイメージにつ
ながり、「機体が売れなくなる」のだそうです・・・。
そういう非難を耳にするとき、私は、悲しくなります。パラグライダーの第一人者と言われ、パラグライダーの普及に努
めていた人達が自分達の利益のため、チームメイトの命をそんなに軽く見ていたなんて・・・。
確かに、競技に「勝つ」ためには、少々の危険もかえりみずに・・・ということもあるかもしれませんが、信頼していた人
に裏切られた妹は浮かばれません。

これだけの事実を彼らがいくら隠しても、私たちなりに調べて少しづつ分かって来ました。
風待ちの皆さまに、これだけのことを自信を持ってご報告できるようになったのですから。
あれから5年もたちます、でも、事故のことも、そして和泉恭子も、まだ忘れ去られることなく、
皆さまと共に生きています。

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*1月31日の書き込み
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風待ちをご覧のパラフライヤーの方へ 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 1月31日(金)11時38分41秒

この場をお借りして、97年4月以降に製造されたセクター機のことで、何か知っていらっしゃるかたや、
機体を提供いただける方がいらっしゃいましたら、是非教えていただきたいと思います。

以前この掲示板に投稿した時に比べ、反響が少ないと思うのですが・・・。
皆さんもう5年も前のことだから、忘れてしまったのか?それとも、パラで生活している方は、
やはり、被告の不利になるような情報を持っていたとしても、それは、出せないのか・・。
どちらなのでしょうか・・。でも、妹の事件・事故を調べるにつけ、ここで、なんとかしないと、
第2、第3の犠牲者が出ると思ってなりません。

 被告は本当に嘘つきです。恭子が乗せられていた機体のことをずっとSHV認定品のセクターで
あると主張しておきながら、写真をよく調べて、違っていることを指摘すると、セクターTXと同じ
構造の機体で改良型セクターとかセクター97年モデルとか言う市販機であると言い張っています。
マニュアルや、カタログに載っていない市販機があるのでしょうか・?あると言うなら見せてほしい
です。自分がわざわざ、世界戦のために海外から輸入したと言っている機体のことを、忘れてしま
うものでしょうか?嘘を言っていることは明らかです。

どうか、みなさん、パラグライダースポーツの発展のため、勇気を持ってください。
セクターTXや、97年のセクターについての情報をお寄せください。

もし、掲示板での情報提供は難しいとお考えのかたは、連絡先を明記いたしますので、
こちらまで、ご連絡ください。

山田有宏法律事務所
東京都中央区銀座8−10−7東成ビル6階
TEL:03−3573−6911

また,メールのほうが・・という方はこちらへお願いします。
ekoshiyo@livedoor.com

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*'97年4月以降のセクターを所有していたフライヤーのみなさん、ぜひご協力ください。

*2月18日の書き込み。
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遅くなりましたが・・・お礼。 投稿者:おねえちゃん  投稿日: 2月18日(火)14時15分00秒

大勢のみなさんが情報をお寄せくださいました。ありがとうございました。
ご協力を感謝いたします。遺族としては、さらに多くの情報を求めています・・・

省みますと突然の事故に 私達遺族は本当にわからないことだらけでした。

チームメートの方々や競技委員長さんらには事故に至った原因解明への動きは一切なく、
恭子が1年以上も乗りなれた安全なSHV合格機セクターS機での、操作ミスとのことで、
強風下で開催された大会が中止された経緯についても,説明がされないままでした。
遺族にとって唯一できることといったら,あてもなくインタネットを探すこと、ぐらいでした。
それが運よくフライヤーの方々の目に止まり、情報を提供して下さる方にめぐり会える
かもしれないという、万に一つの可能性に縋ることだけが真相解明の糸口だったのです
パラグライダー大会という競技は,すべて「自己責任」 で あるというルールが支配
しており・・・。とのことですが初心者や、土日や休日を楽しむ一般のフライヤー
の方々でも、そうなのでしょうか?
・・・ 妹はテストパイロットでもなく,プロのフライヤーでもなく、高級機といわれる危険な
機体の更にその上の試作機を提供されています。
だったら,断ればいいじゃないか!ということでしょうか?そこのとこらが、本当に、わか
らないのです
断ってもチームメートとして世界戦に参加できたのでしょうか?断れば「世界選手権」の
切符は手放さないとならならいとか?

妹は生前,機体に対する不安の手紙を書いていました。
(手紙の下書きが残っていました)
不満と,不安を抱えて飛んでいたようです。

人の 命は一つしかないのです。一度失ったら二度と戻ってこないのです。
パラグライダーは楽しい空のスポーツとして、何よりも、安全第一であってほしいものです

「高山事故の後、大会や参加者が減ったのは裁判のせいである」との趣旨のメールをい
ただきました。本当でしょうか?
裁判に踏み切ったのは、2000年5月です。
この裁判のために、高山事件以後、大会や参加者が減った」
とのご指摘もあります。でも裁判となったのは2000年5月ですから。
それ以前の’97年以降、大会や参加者が減ったのなら、裁判のせいではなく、公認大会
での危険が野放しにされていることを、一般フライヤーのみなさんが感じ取られたためと受
け止めております。
さらに詳しい情報を求めています。

今回の事故/事件については,いろいろと騒がれていますが, 二度とこのような事故がお
きないことを切に願います。

メールいただきまして,本当にありがとうございました。

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*「競技会が減ったのは高山事件の裁判のせいだ」と遺族を責める非常識なメールをご遺族に
送りつけた者が居ることが、この事件の陰湿な裏側を感じさせます。
事実に反する根拠のない嫌がらせです。「風待ち」にseraさんが書いた通り、裁判に踏み切った
2000年5月以前からJL大会はすでにかなり減っていました。しかも一般フライヤーの参加する
F1等の競技会が多数開催されているので、競技会総数はほとんど減少していません。
こんな誰でも知っている事実を、ねじ曲げていろいろなウソを吹聴する人物が、この事件では最
初から何人も登場しています。だからこそ事件なのです。ご遺族に対して、警察に対して、検察
に対して、裁判所に対して関係者総動員でウソを積み重ねる事こそが、そのウソで隠そうとする
犯罪の存在を証明しています。


*
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Lust up date February 23 , 2003