2.久々のスカイダイブ!


 昨年(1997年)11月3日にリザーブ・パラシュートを開いてから、わずか半年の間でパラとジャンプの両方でリザーブのお世話になったのがどうも気になってしまい、その後、スカイダイビングからは、足が遠ざかっていた。
 でもって、装備(パラシュート一式)はドロップゾーンのクラブハウスに置きっぱなし。気にはなったものの「まあ、なくなることもあるまい・・・」と高をくくってほおっておいた。
 夏は暑い、秋には復帰しよ〜かな〜と思いつつ、ズルズルと日が経っていった。
 すると!・・・遂にクラブの方から「パラシュート置きっぱなし。保管料払ってよ!」とのお手紙が・・・・。
 これをきっかけに1年ぶりに復帰することを決断!さあ何時行こうかな〜?

 あいにくと11月の3連休は、用事があって行けない。12月に入ると寒すぎる。じゃあ翌週だなってことで、11月28・29日の土日に決定。
 でもって金曜日。どうも土曜の天気は今一だな〜と思いつつ、決行することに。
 金曜の晩から・・・と思ったけれど、金曜の夜の時点でバスも夜行も満席。(当然じゃ!)じゃあ明日の早朝だな〜ってことになる。
 そして、土曜日。朝の一番電車に乗って新大阪から新幹線。現地に着いたのは11時過ぎ。
 天気はピーカン。しかし超強風。パラでも立ち上げできないくらいの強さ。1時間ほどで「今日はキャンセル」ってことに。あ〜残念!!
 あまりにもの眠たさに、クラブハウスでうとうとモード。でその日は10時半には早々と寝てしまった。

 翌日曜日。本日も天気はピーカン。気温も暖かい。今日は一日中天気が良いってことで、飛行機は14回上がることに決定! 「こりゃ少なくとも3回はジャンプできるわい!」とほくそ笑む。
 ところが、ところが天気が良くて暖かいってことは、ジャンパーなら呼ばなくてもやってくる。来るわ来るわで人がいっぱいに。
 とりあえず、早々に1回目の予約を入れてたので、2回目の飛行機で上がることになる。フォーメーションを組む自信がないので、一人でジャンプすることにする。

 時間が近づいてきたので準備開始。ジャンプスーツに着替える。地上は暖かいけど、上空は寒いだろうから厚手のフリースを着込む。高度計を0に合わせる。自動開傘装置のスイッチを忘れず入れて、メインとリザーブのパラシュートのピンチェックをしてから、パラシュートを背負う。着込み過ぎて動きにくい。久々過ぎて緊張モードだ。
 アーチの姿勢の練習。パイロットシュートを引っぱり出す練習。カットしてリザーブのリップコードを引く練習。ひととおりの練習をする。そうすると、イントラがいろいろと注意点を言ってくれる。
 1回目のジャンパーをばらまき終わって飛行機が降りてくる。いよいよ飛行機に乗り込む段になる。私は一番最初のイグジットだ。だから一番最後に乗り込む。
 
 飛行機が発進する。高度計の針が見る見る上がっていく。富士山が見える。空気が澄んでいてはっきりしている。上空は思ったほど寒くはない。
 高度10,000フィート(約3,000m)。ギアチェック開始。メインとリザーブのピンチェック。カットアウェイハンドルとリザーブリップコードのチェック。胸ベルト、足ベルト、高度計のチェック。チェック完了。
 高度12,500フィート(約3,800m)。ジャンプランに入る。ジャンプマスターが下を見てスポットしている。パイロットに飛行方向の微修正を指示し、思い通りの方向・位置に来て、いよいよジャンプ開始。
「カット〜!」
ジャンプマスターがエンジンの出力を絞るようにパイロットに指示を出す。
 ジャンプマスターが「さあどうぞ」とばかりに私にサインを出す。
 
 出入り口から外に身を乗り出してカウントする。「レディー・セット・ゴー!」
 躊躇することなく、大空に身を投げ出す!!
 やっぱり久々でビビリが入っている。本来なら、飛び出しと同時に腰を前に突きだし、大きく体を大の字に開いて、相対風を全身で受けとめて、速やかに安定降下に入るのだが、腰が少し引けてしまって、時間がかかる。
 飛行機が小さくなっていく。
 いつもより時間をかけながらも、安定降下に入る。
 まずは前進の練習。次にバックループ、フロントループ。そしてリカバリー。左右360度ターン。
 思ったよりは上出来だ。でも若干のビビリと着込み過ぎて身体が動かしにくいのであまりスムーズじゃない。
 高度がどんどん下がっていく。7,000フィート(約2,100m)、まだ何かできる高度だが、久々のビビリで高度計に目が釘付けになってしまう。
 6,000・・・5,000・・・4,000・・・。私の申告していた開傘高度の3,500フィート(約1,000m)になった。お尻の後ろにあるパイロットシュートに手を延ばし、引っぱり出す。
 パイロットシュートが開き、上に昇っていってメイン・パラシュートを引っぱり出して開傘させる。
 「ああ、無事に開いた!!」
 開傘を確認すると、ランディングへ向かっていく。そして無事ランディング。
 久々でちょっと怖かったけど、やっぱり気持ちいい!
 降りてきてから、さっきのジャンプの反省点を考えてみる。イグジットがまずい。着込み過ぎた。それと・・・そう!ジャンプ中に富士山を全く見てないではないか!!本来なら地平線を見ながらジャンプしなければいけないところを、ビビリが入って下と高度計ばかり見ていたのだ!次回は地平線を、そして富士山をしっかり見なければ!!

 降りてくると、やらねばならない面倒くさいことがパラシュートのパックだ。
 1回目はさすがに怖いのでプロにパックしてもらったが、そんなことばかりしてるわけにはいかない。
 気になるのでリガー資格者に見てもらいながらパック。1回やり直したので1時間以上かかってしまった。
 次回の予約に受け付けに行くと・・・げっげ〜っ!大人数のあまり、もうほとんどいっぱいではないか!!
 かろうじて何とか1人でジャンプするなら2回目は行けそうだ。
 でもって12回目の飛行機に決定。

 いよいよ2回目。早い目に準備を始める。厚手のフリースはやめて、薄手のトレーナーにする。
 飛行機を待っている間、となりのジャンパーと話をすると、その人も1年ぶりとのこと。お互い「久々できんちょ〜しますね〜。」と声を掛け合う。
 イントラが「リザーブを開く練習をしたか?」と聞いてくる。
 「開いたことあるから自信あります。」と返事をすると「じゃあ私より先輩ですね!」と突っ込みが入る。
 「そんな先輩なりたくありませ〜ん!!」
 いよいよ飛行機に乗り込む。今回は4人のフォーメーションを組むグループが先で、私は2番手だ。

 飛行機が発進する。みるみる上昇していく。相変わらず上空は暖かい。富士山もきれいに見えたままだ。今度はじっくり見ながらジャンプしてやるぞ!!
 ジャンプランに入り、スポットが完了。
「カット〜!」
 4人のグループが飛び出していく。いよいよ私の番だ!
 ジャンプマスターの指示と同時に、頭から空に向かって飛び込んでいく!!
 今度はうまく相対風を掴めた。さっきよりも大きな飛行機が見える状態で安定降下に入れた。
 とりあえず富士山を探す。見つけた!!
 まずはバックループ。次にフロントループ。あれっ?半回転したところで止まってしまった?仰向けに落ちている。すばやくリカバリーして再挑戦。今度もいっしょだ?1回目の時はできたのにな〜?
 次は富士山に向かって前進。
 何て気持ちいいんだ!!富士山を見ながらジャンプなんて最高!!
 次は富士山を目標にして左右ターンの微調整。特に問題はない。
 高度5,000フィート(約1,500m)。そろそろ開傘の準備に入ろう。
 3,500フィート。パイロットシュートに手を延ばす。1年ぶりのパックだが無事に開いた。
 後はセーフティーにランディング。
 今回のジャンプは良かった!!やっぱり来て良かった!!

 1年ぶりでちょっとビビリが入りつつも楽しいジャンプでした。

# 早々にまた行きたくなってしまった・・・・・。